企画│もみっとクイズ問題4

当店のLINE会員様に実施中の10月企画です。出題と答えを載せています。
よろしければ健康情報の1つとしてお役立て下さいませ。

問題4:ぎっくり腰の処置で正しいのはどっち?

A.温める OR B.冷やす
正解は、Bの冷やすでした。

ぎっくり腰とは?

正式には急性腰痛症と呼ばれています。重いものを持った時や、腰を捻った時など、突然生じる腰痛の総称になっています。
腰の関節やその周りの靭帯、筋肉に原因があるのでは?と考えられていますが、
はっきりとした原因はまだわかっていません。

原因はハッキリしていなくても、
痛みはハッキリとあるのがぎっくり腰。

痛みがあるということは、炎症が起こっている
ということなので、冷やします。


氷のうや、保冷剤などを使い、患部に当ててしっかり冷やします。

「15分間キンキンに冷やし、5分休ませる」を一晩くらい繰り返すとかなり炎症は抑えられますが…ツラいです。

炎症が酷い場合は病院で受診する事をお勧めいたします。

私の経験ですが、
筋弛緩剤注射と痛み止めで
かなり楽になりました。

軽度の痛みでしたら、
痛み止め湿布+保冷剤の応急処置でも
酷くなるのを抑えられました。

なぜ冷やさなくてはいけないの?

体の外側でも内側でも、大きくても小さくても体が損傷するとプロスタグランジンという物質が
血液内に流出され炎症を起こします。同時にブラジキニンという物質が痛みを発生させます。

ケガをしましたよ~というサインであり、
損傷箇所を塞ぐ体内レスキューを招集するための
メカニズムなのですが、

一時的に血流が増加し腫れが広がってしまったり、発熱する場合もあるので、迅速に患部を冷やし鎮静させましょう。

温めると逆効果なので、くれぐれも気をつけて下さいね。
血流を促してしまうマッサージも控えましょう。

温めるのは、痛みがひいてからにします。
ぎっくり腰の程度によりますが、動かしても鋭い痛みが生じなくなったら大丈夫です。

患部を冷やした事で血流が悪くなり、
発痛物質が代謝されず滞っていると、
少し痛みが残っている場合もありますが、

回復を促す為にも温めたり、無理のない範囲で少しずつ体を動かしましょう。

固まった筋肉をほぐすのは、
温めても痛みが出なくなってからにしましょう。

ぎっくり腰が起こりやすい姿勢や状態

これまでのセラピスト経験を基にした情報になりますが、

1番多かったのは中腰姿勢の無理がたたった時でした。
例えば、草むしり。つい夢中になってしまったり、時間が限られていたりなどで同じ体勢で続けざまに作業を行った場合や、

引っ越しの荷作り荷物運び荷解きなど、立ったりかがんだりを繰り返した時だったり、これからの季節は雪かきが要注意ですね。

お仕事上腰臀部を酷使する方も、ぎっくり腰と隣合わせの危うい状態です。

介護や看護の方、配達など重い物を運ぶ仕事の方、事務仕事やドライバーなど座りっぱなしの方、ライン作業など立ちっぱなしの方。

気をつけたいのが出産後です。
妊娠中はどうしても腹筋群の筋力が低下してしまい、ホルモンの影響で関節がまだ少し緩い状態です。骨盤も歪んだり開いたりしているかもしれません。
そしてけっこう赤ちゃんは重たい…

私が酷いぎっくり腰をおこしたのも、
出産後半年経ってなかったくらいです。

ぎっくり腰とコリの関係

ぎっくり腰の定義は決まっていないのですが、
腰臀部の筋肉や、自前の腰サポーターである胸腰筋膜のコリが原因の1つとして考えられます。

胸腰筋膜は、
かがむ捻る伸びるなどフレキシブルに腰を動かすための自前の腰サポーターです。

中腰や座りっぱなしの影響でコリが生じます。
特に中腰姿勢は過伸長されるので、ダメージを負いやすくなってしまいます。

腰方形筋、腹斜筋は、
腰部の空洞(腹腔)を支える腹筋群です。

同じ姿勢での長時間作業で血流が悪くなったり、運動不足、出産などで筋力が低下すると腰の支えが弱くなったり背骨の柔軟性が低下します。

大殿筋や梨状筋など臀部の筋肉は、
骨盤を安定させたり、大きな力を生み出すための筋肉です。

座りっぱなしで血流が悪くなったり、筋力が低下すると骨盤の支えが不安定になったり、股関節の可動域が狭くなります。

ハムストリングス(腿裏の筋肉)は、
歩行時に骨盤を安定させたり、大きな力を生み出す筋肉です。

立ちっぱなしでは疲労と緊張でコリ固まり、運動不足などで筋力が低下すると骨盤の支えが弱くなり、運動機能が低下します。

腸腰筋は背骨を支える大黒柱のような筋肉です。

座りっぱなしで縮められたり、立ちっぱなしで負担が大きくなると腰椎に直接影響を与えてしまいます。

コリと疲労と冷え、など要因が重なる状態の時はぎっくり腰になる可能性が
高くなってしまうので要注意です。

ぎっくり腰を回避できても、
腰痛にはなりそうなのでケアは必要ですね。

ぎっくり腰の予防

1番は原因を減らしてあげる事ですが、お仕事上難しい方は日々のセルフケアで
ぎっくり腰を予防しましょう。

「無理をしたな」「疲れたな~」という日は、
お風呂に入り、ストレッチやヨガで筋肉の緊張を緩め、早めに就寝しましょう。

お食事は就寝の3時間前までに、消化に良いものを腹八分いただきましょう。
クラムチャウダーやクリームシチューがタンパク質、ビタミン・ミネラル類、炭水化物を一皿で全て摂取できるのでオススメです。

日々の運動も大切ですが、なかなか時間が取れない、疲れすぎて難しいという方には、
布団の上でもできて、骨盤の矯正にもなる【カエル足体操】がオススメです。

膝をカエルのように開いた状態で、
①脚の開閉運動を行います。
股関節の可動域が広がり、内腿外腿の強化になります。

②おへそに力を入れ、お尻を持ち上げます。
腹筋と骨盤底筋の強化になります。
※膝を閉じてもOK

③膝を立て肩幅に開き、内側に交互に倒します。
腿の側面、臀筋と腸腰筋のストレッチになります。

④うつ伏せになり、膝を交互に90度開きます。
股関節と内腿、腸腰筋のストレッチになります。

時間や回数は無理のない程度で大丈夫です。大事なのは使う筋肉を意識する事と、続ける事です。

寝る前にお布団の上でちょっと行うだけでも、
けっこう効果はあるんですよ。

まとめ

ぎっくり腰になってしまったら、早めにしっかり冷やしましょう。
痛みや症状が酷い時はすぐに受診しましょう。
腰回りの疲れや筋力低下はぎっくり腰や腰痛の原因になるので、予防が大切です。

ほぐし整体も予防手段の1つです。

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