整体│基本のほぐし整体

頭部は後頭下筋群と僧帽筋上部の筋肉によって支えられています。

姿勢の影響、神経の圧迫、目の使い過ぎ、考えす過ぎ、寝不足、ストレス、冷えなど、
コリの原因が多岐に渡る部分です。

コリが頭痛を引き起こす場合もあります。

うつむき姿勢では頭の重さが倍以上になる事もあり、首にかかる負荷が増大します。

疲労と緊張からコリが生じます。

後頚部から後頭部にかけて頚神経、後頭神経などが通っています。
頸部のコリや疲労で血流が悪くなったり、神経が圧迫を受けると痛みを発します。

痛みの刺激が頭痛を引き起こす事もあります。

後頭下筋群と僧帽筋上部の筋肉は溶接されたように固着している事が多いので、頭蓋骨と頸部の間に隙間を作るイメージでほぐします。

神経の通り道である、
後頭部の下縁から耳の後ろ、
顎の関節回りまで丁寧にほぐします。

頚椎からは僧帽筋上部を覆うように、腕神経叢が伸びています。主に腕と肩関節を動かす筋肉を支配している神経です。

腕の疲労や不良姿勢、肩こり首こりの影響で不快な痛みを発します。酷くなると指先まで痺れたり寝違えたような痛みを発する場合があります。

僧帽筋上部は常に頸部を支えているので、コリが慢性化しやすい部分です。

酷くなると首の可動域が狭くなったり、動かす時に痛みが生じる場合もあります。

神経の基地がある部位なので、丁寧に根気よくほぐします。

肩こりに関係の深い僧帽筋・菱形筋・肩甲挙筋などが層を成している部位です。

うつむき姿勢で頭が下がると背中が丸まり、肩甲骨が外側に開かれるので猫背になってしまいます。

筋肉は収縮には強いのですが、伸ばされる事に耐性が弱く、ストレスから筋肉が緊張しコリが生じたり痛みを発します。

そのままにしてしまうと、肩甲骨が肩関節を内旋させ、巻き肩になってゆきます。

肩甲骨と背骨の間はツラさを訴える方が多い部分です。

肩甲骨の内側はもちろん、外側、上部下部と、肩甲骨を取り囲むようにまんべんなくほぐします。

僧帽筋の上部は肩甲挙筋と連動して、
肩を挙上させる働きがあります。

寒さで肩に力が入る時や長時間のデスクワーク、
運転など肘を90度に曲げながら作業を行う時にも使われている部分です。

一日の中で使われる事が多い筋肉なので、
肩こりの訴えが多い部分です。

酷くなるとコブのように肩が隆起してしまう場合もあります。

硬いコリが広がっているゾーンなので、まずは一層一層もみほぐす要領で表面の筋肉を揉捏します。

表面の筋肉がほぐれましたら、深い層を狙ってしっかりと拇指圧を加えてゆきます。

胸腰筋膜は背中から臀部にかけて付いています。

かがむ捻る伸びるなどフレキシブルに体を動かすためのサポーターのような筋膜ですが、その分負担が多く痛みを訴えやすい部位でもあります。

伸張性が低下するとぎっくり腰をおこす危険性があります。

筋膜は筋肉よりも痛みを感じやすい部位なので、
表面を十分に緩めてから拇指圧を加えます。

腰背部は骨盤の歪みや姿勢の乱れによって左右のコリ方が違うので、状態をみてお客様に普段どのようにお体を使っているか聞き取りを行います。

腹筋群や腰の筋肉は、空洞になっている腰椎の回りをコルセットのように囲い守っています。

背骨を柔軟に動かしたり、骨盤の位置を安定させる役割も担っています。

この部位がコると腰痛や骨盤の歪みを生じさせたり姿勢の安定が難しくなります。

腰背部を支える多くの筋肉は骨盤に付いているので、骨盤のキワ(腸骨稜)、背骨と骨盤の隙間にも、しっかりとした拇指圧を加えコリをほぐします。

慢性的な猫背になると、腕が内側に捻れてしまい、肩関節が内側に入り巻き肩になってしまいます。

腕の可動域が狭くなったり、圧迫が近くを通る神経にまで及ぶと、腕に痺れたような痛みや、首痛を伴う肩こりを生じさせる場合があります。

捻れた状態でコリ固まっている腕の筋肉、肩関節を取り囲むように付いている回旋筋群を緩めます。

360度まんべんなく緩める事で三角筋と胸筋の固着、肩甲骨と前鋸筋の固着を緩めてゆきます。

腕の骨の上部には背中の筋肉が付いており、猫背や巻き肩で前側に引っ張られると不快な痛みを発する場合があります。

この部位のコリは姿勢改善の妨げにもなるので腕の内側までしっかりほぐします。

臀筋群は骨盤を安定させり、股関節を動かす時に使う筋肉です。座りっぱなしなどで圧迫が続くと筋力が衰え、骨盤を支えられなくなります。

梨状筋は骨盤と大腿を繋いでおり、股関節の稼働に重要な筋肉です。

すぐ近くに坐骨神経が通っているので、コリが神経を圧迫してしまうと、しびれたような痛みを発する事があります。

大殿筋と梨状筋は大腿骨の頭(大転子)に付いています。

この付着部をじっくり丁寧にほぐす事で臀部の表面が緩み深部にある梨状筋がほぐれやすくなります。

臀筋や梨状筋は掌や肘など硬さと面積のある部位で圧迫します。

膝を軽く曲げ臀筋に力が入らないように行います。

大腿部は前腿、裏腿、外側部に分かれています。
股関節や膝関節を動かす時の主要筋肉です。

骨盤を安定させ歩行をスムーズに行う役割も担っています。

走る、飛ぶ、踏ん張る、階段の昇降やスポーツを行う時に大きな動力となる筋肉です。

運動不足などですぐに衰えてしまう部分でもあります。

裏腿(ハムストリングス)が衰えると、骨盤の支えが弱くなり、骨盤が後ろに傾く「骨盤後傾」になってしまいます。

骨盤の重みで筋肉が硬く縮められてしまったハムストリングスを拇指揉捏でほぐします。

大腿部の筋力が低下すると体を支えるために外側に体重をかけてしまう「外側重心」になり、大殿筋の下縁と大腿部の外側がへばりつたように固着してしまいます。

酷くなると姿勢の歪みやがに股になってしまうので、しっかりと揉みはがします。

ふくらはぎは第二の心臓と言われているように、足に下がってきた血液を心臓へ返すポンプの役割をしています。

ふくらはぎのコリは全身の巡りに影響します。むくみや冷え、こむら返りの原因にもなってしまいます。

ふくらはぎは真ん中から優しく揉み分けるようにほぐし、緩んできたら捻れやすい内側、硬い芯のようなコリができやすい外側と、細かくパーツ分けをしてほぐします。

アキレス腱は膝関節や足首の関節を動かす時に使います。アキレス腱のコリは歩行時の姿勢を乱し膝関節の可動域を狭くしてしまいます。

アキレス腱は靭帯なので拇指圧迫では圧痛が生じやすいので、掴むようにほぐす把握揉捏で丁寧に緩めます。

前後頭部は頸部と目の疲れに特に影響されやすい部位です。

疲労で頭皮が緊張すると締め付けるように固くコリ、頭痛を引き起こしたりします。

側頭部は下顎の骨と繋がっており、食事や会話など口を動かす時にも使う筋肉です。

顔面部には顔を覆うように三叉神経という、感覚センサーのような神経が通っています。

頭皮のコリや表情筋のコリに影響を受けやすく、筋肉がストレスを感じると下顎に痛みが生じたり、瞼が軽く痙攣する場合があります。

前頭部は眼輪筋も含めまんべんなく拇指圧迫でしっかりとほぐします。

側頭筋は耳の回りを心地よいリズムでほぐし、流れで後頭部、後頭下、頸部の仕上げまで丁寧に行います。

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